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統計と個人

  • gliomajapan
  • 2017年2月6日
  • 読了時間: 1分

Hegi M, et al.: MGMT gene silencing and benefit from temozolomide in glioblastoma. N Engl J Med. 2005, 352: 997-1003

「テモダールが効かないって、効く人たちに比べてどれくらい効かないんですか?」

今日、産業医さんとの面談で質問されました。

正直、「全く効かない」と言う意味だと思っていたのですが

もしかすると「効きにくい」という意味で統計的に少しは効果が認められているのかもしれません。

ということで、早速調べてみました。

こういう時には澤村先生のホームページが頼りになります。

むむ、「はっきりした効果がない」と書いてありますね(汗)

紹介されている論文を見てみると、p1000のグラフ(この記事の画像)がそれっぽいです。

膠芽腫を対象に放射線とテモダールの初期治療に加えて、6クール テモダールを投与した治療後

上のAが単純な生存率、下のBはがんが進行しなかった率を表すグラフです。

いずれのグラフでも私は青い線(テモダールが効かない群:放射線+テモダール投与)となります。

ああ、本当ですね。

赤い線(テモダールが効かない群:放射線のみ)とほとんど差がありません。

確認するんじゃなかった

でも、ちょっと待って下さい。

下のBの青い線、最後まで一人頑張っているじゃないですか!

よし、これで行こう(笑)

統計情報は有益ですが、個人を見れば必ず例外はあるんです。

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