オプジーボ その6
- gliomajapan
- 2016年11月24日
- 読了時間: 2分

新聞報道もされていましたが、オプジーボの薬価が来年2月に50%引き下げとなるそうです。
ただ、中央社会保険医療協議会の資料を読んでも、なぜ50%引き下げとなるのか今一つピンときません。
なぜなら、
50%引き下げになるのは「年間販売額」が1,500億円以上の薬であり
ためです。
なんで1,500億円に届かないのに50%引き下げなのでしょう?
この謎は最終消費者(患者)に請求される「薬価」と、メーカーから卸に販売される「出荷価格」の違いから出ています。
実は薬価ベースで市場規模を算定すると、その額はなんと1兆円を超えるとのこと。マジか・・・
(前提条件を小野薬品工業とそろえると、2,600億円程度のようです。ホッ)
薬価ベースで1,500億円を超えているなら50%引き下げで一見落着!となりそうなところですが
2012年の日経ビジネスオンラインの記事によると、2年に一度の薬価改定では「薬価」ではなく関係者に調査を実施して「実勢価格」を調査したうえで改定が行われてきているそうで、
(なんとややこしい!!)
今回のオプジーボの「年間販売額」算定にあたり「実勢価格」調査を行わなかった厚生労働省の進め方に業界から批判があるそうです。
いや~。この額を見ると業界内の批判なんかどうでもいいと思います。
厚生労働省、良い仕事してくれました。
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