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入院2日目(手術前日)

  • gliomajapan
  • 2016年8月9日
  • 読了時間: 2分

いよいよ明日、手術。ハッキリ言って不安です。

明日の手術に向けて執刀医の成田先生からの説明を、私・妻・私の母の3人で聞く予定となっています。

メモを取る準備も万端に説明に臨んだところ、さすがと言うか面談票にすでに記入を済ませてくれていました。

詳細な内容は別として概略は次の通りとなります。

現状

  • 腫瘍の種類:髄膜種、神経膠腫、がんの転移が疑われる(病理診断が必要)

  • 腫瘍の位置:左前頭葉

  • 腫瘍の大きさ:3cm×3cm程度

手術方法

  • 全身麻酔による開頭手術(覚醒下手術は行わない)

  • オープンMRIを用いて術中に摘出度合いを確認しながら実施

  • 5-ALAと臨床試験中のVLD-EXを用いて肉眼でも腫瘍細胞を確認

考えられる後遺症

  • 高次機能の中枢である左前頭葉にメスを入れるため、言葉が出にくい・考えがまとまりにくいなどの症状が考えられる

  • 右側手足の動きが悪くなるといった症状が考えられる

  • いずれもリハビリで回復可能と考えられる

ここで、気になるあの質問をします。

  • 腫瘍を全部摘出するために、高次機能を犠牲にする必要がありますか?

正直、こんなことは考えたくありませんが、生きるためなら手足の動きが多少悪くなっても仕方がありません。

でも、考えることが出来ないとか、人格が変わってしまうと言われたらどうすれば良いのでしょう。

「人間は考える葦」というパスカルの言葉もあります。

それほどに思考はその人らしさを表すものでしょう。

成田先生からの回答は、高次機能を犠牲にすることは考えていないというものでした。

あくまで私の腫瘍の大きさ、位置などからということだと思いますが

  • MRIで見た限り高次機能を犠牲にせず全部摘出が可能と考えられること

  • 高次機能を犠牲にして摘出した腫瘍数%の違いで生存率に差が出たエビデンスがないこと

  • 家族、本人にとって高次機能を犠牲にした場合の負担が大きいこと

  • 今回開頭してみて腫瘍が脳内に強く広がっている場合は覚醒下手術を後日行うこと

を理由として挙げてくれ、私のハラにすとんと落ちました。

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