プレシジョン・メディシン
- gliomajapan
- 2016年12月9日
- 読了時間: 2分

最近よく聞く「プレシジョン・メディシン」
2016年11月20日にNHKスペシャルで放映されたことで火が付いたようです。
ちょっと聞きなれない英語ですが、要は
がん細胞の遺伝子解析結果をもとに患者さんへ最適な薬を投与する
という、かつて一世を風靡した「オーダーメイド医療」と似たような考えです。
とうとうオーダーメイド医療実現か!?と思って昔からオーダーメイド医療をけん引してきたシカゴ大学の中村祐輔教授のブログを見ると、まだ日本では現実的ではないとのこと。
どうやらNHKの勇み足かもしれません(^^;
報道でも触れられていたようですが、日本におけるプレシジョン・メディシンの中心はSCRUMプロジェクトと言って、国立がん研究センターがその中心です。
何を隠そう、私もここの患者ですので昨日の診察で早速聞いてみました。
「先生、プレシジョン・メディシンをこちらでやってらっしゃると伺ったのですが・・・」
「ああ、遺伝子検査ですね。いっぱい、やっていますよ」
「私の場合も受けたほうが良いんでしょうか?」
「上衣腫は現段階では効く薬が無いって言われているんですよね」
がビーン、そうでした!前にそう言われていたのを忘れていました。
それでも一縷の望みを託してテモダールを飲んでいたんです。いや~、私ってばウッカリさん。
「今はテモダールを飲んでもらっていますし、世界中で効きそうな薬について議論されていますから、他の治療法の準備ができたらお声がけしますので。」
「はい、その節はどうぞよろしくお願い致します。」
ぐわー、こりゃしんどい。主治医の先生との信頼関係が無かったら、発狂もんですわ。
報道に希望を抱いてがんセンターに飛び込んで来た人が受けるショックの大きさは、想像を絶します。
メディアの方々に対して、興味本位ではなく患者(とその家族)本位の報道に徹して欲しいと強く感じた出来事でした。
Opmerkingen