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オプジーボ その4

  • gliomajapan
  • 2016年10月31日
  • 読了時間: 2分

薬価引き下げ幅が25%なのか50%なのか、報道によってブレがあるオプジーボ。

そこで、中央社会保険医療協議会薬価専門部会(第119回)の資料を見てみました。

この回の資料は1~3まであるのですが、どうやら資料3とその参考資料

この報道のブレを呼び起こしている原因のようです。

この資料に書かれている「基本的な方針」を読んで私なりに理解した内容はEndFragment

  1. オプジーボの薬価を定めた時と短期間で前提条件(対象疾患・用法用量など)が変わりました

  2. 短期間での前提条件変化に対応する新薬価制度が必要です(現状の制度は2年に一度の改定)

  3. とはいえ製薬会社も経営計画を発表しているので急にルール変更されても困るよね

  4. でも製薬会社にも想定外となる大幅な市場拡大が起きた場合、ルール変更してもいいんじゃない?

といったものです。

どうでしょう?

3で製薬会社の肩を持ちつつ、その実4へ繋げてスルッと引き下げへ持ち込む伏線となっているあたり

素敵な推理小説を読んでいるようですね。

ここから容赦なく製薬会社に攻め込むかと固唾を飲んで見守ると

  • 現状の薬価改正の仕組みを使おうじゃないか(改正の時期を早めるだけだよ)

具体的には薬価引き下げの対象を現状のルールで一番製薬会社に有利な次の範囲に絞り込みましょう。と温情を見せた上で、

  • 市場規模が1,000億円長である

  • 当初の市場予測から10倍以上となった

場合と同様の考え方で引き下げ幅は市場規模によって次のようになります。と続きます。

  • 1,000億円~1,500億円 ⇒最大引き下げ率:25%

  • 1,500億円超      ⇒最大引き下げ率:50%

にこやかに微笑みながら

「さあどうですか?既にご存知のルールですよ。しかも経営が予想していなかった大幅な売り上げ増に適用するだけじゃないですか?」と詰め寄る息遣いが伝わってきますね。

さすが霞が関文学!!!

おっと失礼。

薬価引き下げ幅が25%なのか50%なのか報道によってブレがあるのは

オプジーボの市場規模が1,500億円を超えるかどうかが算定者によって分かれているためのようです。

ご存知の方には長々と済みませんでした。

Kommentit


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